引っ越しの準備とはお買い物の準備ではなく、どのような物件に引っ越すのかで必要な準備が変わることを前のブログで記事にしました。
引っ越しの準備の前にしっかり話し合っておくことで新生活のインテリア空間の満足度が上がる事も述べました。
引っ越しの準備がしやすい物件を順に並べると
①新居を建てた・新築を買った
②中古物件を購入した
③賃貸物件が決まった
としましょう。
この①→③の順番は間取りの自由度と積極的にプロセスに関われるかどうかの順です。

これまで計画してきた事に沿って仕上げを目指す
新居を建てた・新築を買った場合、自ら計画的なプロセスを踏んで住まいを探します。
住みたいエリアや条件面から土地や立地を決め、ショウルームやモデルハウスに足を運び、夢を実現してくれそうな期待値を持って契約し、自ら能動的に行動して住まいづくりに関わります。
設計やコーディネーターと暮らしとインテリアイメージを明確になっていて、インテリアアイテムも引渡しの時には揃っているケースが多いでしょう。
なので引っ越しの準備と言えば移転手続きや荷物と人の移動と予算の確認といえます。
インテリアはこれまでの計画に沿って「仕上げ」に向かって計画してみてはどうでしょうか。

この場合、新居完成と引っ越しまでスケジューリングされて思い描いた通りの空間が予定通り手にば入る事が分かっているので、想い描いた新生活をインテリアでスタートしようと思えば引渡し前から取り掛かる事ができます。
担当のインテリアコーディネーターにも相談しやすいので、内見をしてみないとわからない、といった状態になることは少なく、ライフスタイルを反映したインテリアイメージが整っていて計画がしやすい。
そこで仕上げに向かって考えて欲しい事は
・打合せでは決められなかった暮らしに必要な物、自分らしさに合ったアイテムを揃える
・間取りやデッドスペースの活かし方
・引っ越し後もインテリアイメージを維持するにはどうしたらいいか
などがあります。
アイテムや商品には限界がありますので特にデッドスペースや空白、維持の仕方などは実際の空間に立ってみないとわからない事だってあります。
狭い所や余った所にはもったいないと感じてしましますが、無闇に何かを置いたりせず、空白でできた奥行き感を上手に生かした方が素敵に見える事もあります。
アートやオブジェを飾ってみたり、奥に続きがあるように印象付ける配置をしてみたり、困ったら専門家に尋ねてみましょう。
一方、打合せや相談の機会が少なく引っ越しの時期を迎えた場合はどうでしょうか?
困ったらアイテムから入らず、ライフスタイルをまず描き直しましょう
様々な理由で打合せや相談の機会が少なく、ライフスタイルを反映したインテリアイメージが十分に整っていなかった場合、無計画なインテリアづくりになってしまいがちです。
それだけではなく、新居側にライフスタイルが十分に反映できなかったことを何等かの方法で解決しなければなりません。
・コンセントが足りない、欲しい所にない
・収納が少ない(収納を優先し居住スペースが思った以上に狭かった)
・必要な家具を置いたら狭くなり動線の確保が難しくなった
・生活用品でふれてしまう、露出してしまう
・カーテンや家具などは自分たちで探し購入することになった
相談の機会や時間が足りなかったり、プロの言うことだから大丈夫だろうと受け身で計画に臨んだ場合にこのような状況が生まれやすくなり、引っ越しする前に好みのインテリアやライフスタイルを調えるのにハードルが上がります。
だからと言って大きな費用を追加して大がかりに手を加える事は現実的ではありません。
インテリアの完成度を上げるには生活のしにくさや違和感をどう解消するかを考えなければなりません。
そのまま受け入れて計画するとうまく納まらない可能性もあり、しっかりとした時間を割く部分とも言えます。
場所を選び新築を選択したことは既存の物件を買ったり借りたりするよりも、理想の地で理想に寄り添った形が作れるからではないでしょうか。
新居でもこれまでの住み方・使い方をするのか?
もっというと何のために新居を買ったのか
新居でのライフスタイルを考えてみてください。
・大切にしたいことや時間の使い方
・どんな気持ちでどんな雰囲気の中で過ごしたいか
・何があればそれが実現するのかしないのか
その上で、優先したほうがいいことを実現できるように方法を考えます。

例えば、スペースや動線が確保できない場合があったとして
場所を取っていたウォーターサーバーをキッチンのデッキにスッキリとした高機能浄水器の水栓を取り付け飲用水の供給方法だけを変えてみる、インテリアと収納を兼ねるチェストやディスプレーに変えてお気に入りのスタンドを置いてみる、などの置き換えです。
特に収納する箱ものがあるとそれだけで場所をとり、計画性がなく足していった物は新居のサイズ感や配置と合わない事も多く、インテリア性にも不揃い感が生まれてしまいます。
収納は必要量ないと困りますが、収納をあてにしたお買い物は物を増やす傾向になります。
他にも軽微な工事を伴っても後からでもできる事は意外とありますので、長い目でみて必要であれば専門家に相談するなど柔軟に考えてみるのもいいと思います。
それだけで住む価値は上がります。
今まで通りでなければならない理由があるかどうか、代替できないか、使用しないかなど複数の選択肢増えていくうちに動線が整理され、希望のライフスタイルに近づき、お気に入りのソファやテーブルがきちんとレイアウトでき、収納だってお買い物だってスマートになっていきます。
アイテムから入らず、ライフスタイルをまず描き直しましょう。
ひとつ前の記事でもお話しましたが、新しく始めようとするライフスタイルを描きだし、事前の検討を十分行ってみてください。
いかがでしょうか。
新築で建てた場合はインテリアをイメージ通りにする事はそんなに難しくありません。
それでも打合せが十分でなく行き詰った時は急いで完成させようとせず、インテリアイメージに見合ったアイテムや活用の仕方・解決策が見つかるまで、ショップや美術館などでアンテナを張りながら妄想を膨らますのも楽しみの一つになります。探している時はなかなか見つからないけど、突然「コレだ!」というものに出会った経験はありませんか?
レイアウトの参考になることだってあります。
心から求めるもの以外は愛着が持てないもので構成された空間に身を置くことになる事にも繋がりますし、住み始めから不便だとせっかくの新生活が不快なものからのスタートになってしまいます。
困ったら専門家へ相談すると判断可能になり、背中を押してくれるような解決策が見つかります。
それでもまずライフスタイルを描くことが大切です。
次回は②中古物件などの既存物件を購入した引っ越しの準備です。
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