êtré couleurs design office エトレクルールデザインオフィス
名刺をお渡しすると必ず社名の意味や由来を尋ねられます。
インテリア業界では色にちなんだネーミングは結構目にしますので、わが社も色にいろいろな意味付けをして創業期に屋号を「エトレクルール」とし、法人成で株式会社エトレクルールデザインオフィスにしました。
スペルも英語ではなくフランス語の雰囲気を持たせています。
業態から色を扱うため連想しやすくしたつもりですが、フランス語の造語にしてしまったため些か複雑になってしまい、却ってわかりにくくなっていまいました。
その為いつも名刺交換をした時に必ず意味や理由を聞かれます。
この時点でマーケティング的には名づけとして失敗しているのですが、造語にしたのもデザインオフィスをくっつけたのも意味がありました。
「色(color)」は色相としての色、色とりどりの彩り、暮らしの充実を示す彩り、個性の色、価値観で満たされた生活の彩り、彩りは空間での営みと営む人が創り出す日常生活の価値観や思想、活動である事を、エトレクルールデザインオフィスが提供するサービスの軸がここにあるとして意味付けています。
シンプルに彩り(色)が存在している状態をデザインするオフィス
ということで、状態を表す冠詞を造語にして「êtré couleurs design office」としました。
造語なのでフランス語ではありません。
フランスに縁もゆかりもありませんが、英語でスマートスタイリッシュな雰囲気よりもフランス語のやわらかな雰囲気を帯びさせたったのが一つ。
もう一つは高校時代の日曜日の深夜番組、「ファッション通信」でランウェイを颯爽と歩くスーパーモデル クラウディアシファーさんに夢中になったパリコレ。CHANELの虜になり、モデルとステージが創り出す斬新で美しいショーを見てフランスParisに親近感があったのも影響したと思います。
彼女のビジュアルはデスクにある2台のデスクトップの壁紙になっていて私のアイドルでい続けています。
ファッションや美容は元々大好きだし、インテリアフリークではなかったものの中学時代に父自慢の家の間取りにケチをつけ出しインテリア雑誌を買った記憶がありました。
当時ピアノとお習字を習いつつ、部活は水泳部とソフトボール部。
グランドピアノを弾く乙女がグラウンドで厳しいノックでヘトヘトになっていたのです。
実家では小学校に上がる前に新しいピアノがグランドピアノが運ばれてきたのでちょっと引いてしまいましたが、私の大きなギャップを形成している想い出の一つです。
文化的な要素と男勝りな要素を内包した人格がこの時点で確立していたのか、仕事面では提案と現場、繊細な仕上げと技術にこだわる両面を求めるワークスタイルとなっていったのだと思います。
学校は高校も大学もド文系。専門的な学校で学んだわけでもないのですが、硬軟織り交ぜた性格のおかげ?で現場ではよくかわいがって頂き、コミュニケーションも割と円滑でデザインの意図やお客様の感性をそのままお願いできる環境が出来上がっていき、仕上げの精度をあげていくお仕事ができています。
両親から授けられた環境で今のお仕事に影響を与えているものがあるとしたら多くは父からでしょうか。
父は趣味で絵を描き日展へ何度も出展し賞を取ったことがあったり、役所努めで地域の建築や街づくりを監理監督する立場でもありました。実家は大工さんが建て、設計図を父が棟梁と毎晩睨めっこし、母の里山から運ばれた材木を庭で仕込んだり削る大工さんの光景。棟上げで餅投げに参加して弟と近所の大人子供に混ざって餅を拾ったり、そういえば屋根から落ちた大工さんもいました。ケガですみましたが。。。
そして大人になって家庭を持ち、専業主婦時代の子育て期には住まいが感性やコンディションに与える影響を実感。そのようなちょっとした断片的な日常の記憶が今の私に繋がってできた会社です。
話は元に戻りますが
彩り(色)が存在している状態をデザインするオフィス として、エトレクルールデザインオフィスは存在し、お客様の思想や価値観、感性を察知し違和感がない日常を提供していきたいという思いでデザインワークを行っています。
エトレクルールデザインオフィスが考える自分らしい空間とは、
憧れの暮らしやオシャレな空間に留まらず、目に見えないけどその人その事業に通底する何かを可視化して彩られた空間です。
社名の由来はそのような想いで名づけました。
読んで頂きありがとうございました。
続きはまた次のコラムで。
㈱エトレクルールデザインオフィス 堂上多麻美
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