
3月に入り引っ越しシーズン大詰め。
その人の立場や状況によっては、空いている物件から条件に合ったものを早く見つけて契約し、引っ越しの見積を取ったりしながらてんてこ舞いにしている人も多いでしょう。
引っ越しは新天地での可能性と、新しい生活の始まりでワクワク感が高まり「どんな部屋にしよう?」という楽しみも湧いてきますよね。
でも、賃貸だと制約も多くて、理想のインテリアにするのは意外と難しそう。
更に、引っ越し当日は搬入が終わり、荷捌きや片付けをしながら食事を摂ったりでとにかく忙しくなり、インテリア作りを楽しむ余裕がなくなりがちです。
そこで今回は、賃貸物件への引っ越し先で「居心地のいい空間」を、妄想する楽しみを作りながら手に入れる為のチェックポイントを、前回の記事を少し深堀して5つをお伝えします。
間取りより「光」をチェック
物件選びで大事なのは広さだけじゃないんです。
窓の位置や陽当たりが家具の配置や部屋の雰囲気を左右します。
たとえば、南向きの窓があれば自然光で明るいリビング、北向きでもスタンドを利用した間接照明で温かみをプラスできます。
このように引っ越し前に現地で光の入り方を確認するだけで、インテリアプランがグッと立てやすくなります。
コンセントやTVの位置で家具の置き方を決めがちですが、「居心地」を追求するなら光や陽当たりを含めて計画してみましょう。
夜もスタンドだけで過ごす時間なんてとっても素敵ではないでしょうか?

また、お部屋が複数ある場合は陽当たりや窓の位置、窓から見える風景でお部屋の使い方も変わります。
窓の外が立体駐車場、リビングからの景色が向かいの建物の通路だったなど、視線の交差や視界の快適さは過ごしやすさに影響します。
であれば、TVコンセント側に配置したTVに向かって2人で座れる横長のソファではなく、コンパクトに向きを工夫できる一人掛けのソファを上手に2つ配置して、お部屋の使い方を直線に沿ってではなく変則的にするなど、お部屋の印象に変化があるだけでなく、気になる窓からの視線も交わすことができ過ごしやすい空間になります。
ソファの隣にフロアスタンド、そんな想像を掻き立てると準備の段階からワクワク感が止まりません。
広さや大きさや、床色などの確認だけではなく、窓外の景色や向きで配置の仕方が変われば、家具のサイズや欲しいものが変わってきますので、お買い物にも役立ち楽しくなるでしょう。
収納の「使える度」を想像する
賃貸だと収納が少ない、狭い物件も多いですよね。
箱から服やモノを出しながら収納の仕方を考えると時間も収納性も不効率。
物が露出して素敵なインテリアどころか雑然としてしまい、落ち着かないお部屋からのスタートとなってしまいます。
収納部分を内見でチェックする際は「収納があるか」「狭いか広いか」ではなく、「どう使えるか」を考えるのがコツ。
たとえば、コンパクトな収納スペースで奥行きが浅い棚ならボックスで仕切って小物を整理ができないか、事前にどんな雑貨や収納小物があるかを下調べしておくと、予めチェックしていた補いアイテムでどのように収納したらいいか?その場でイメージを作る事ができます。

逆にウォークインクローゼットなら歩いて入るスペース意外は吊るしたり置いたり、洋服と床のスペースも利用できます。引出の開閉スペースも収納間の移動もしやすく大変フレキシブルで無駄なくスッキリ暮らせます。
ハンガーパイプには色や形が揃ったハンガーを使って服を主役にした収納で、洋服のセンスが感じられるクローゼットに。アイテム別でもいいですが、色のグラデーション順に並んだ配置もステキにみえますね。
「使える収納」は不動産業者からもらった間取り図の情報でもいいので、「こんな風にしたいな」「収納の仕方で気になるアイテムは納まるだろうか」、内見前に荷物の量と収納の形を頭でマッチングさせ収納イメージを持って行くと、確認ポイントも把握できチェック漏れが少なく慌てなくて済みますし、収納が上手くいけば居住スペースのインテリア性も良くなります。
壁や床の色を味方に
賃貸だと壁紙や床は変えられないことが多いですが、その「既存の色」を活かすのが賢い方法。
たとえば白い壁なら比較的インテリアを構成しやすいと考えることもできるし、木目の床ならナチュラルなラグでまとめて統一感を作る事もできます。
お買い物で困らないように、引っ越し前に物件の写真を撮って、合う色味のインテリアを少しイメージしておくと、失敗が減ります。

一つ居心地が良くなるインテリアのヒントとして、少し大切なポイントをお伝えします。
物件の決め手としても参考にしてみてください。
床や壁などの大きな面積を占める部分はお部屋のインテリアイメージと居心地を左右します。
たとえば居心地で言うと、明るくて優しい雰囲気のお部屋が心地よいと感じる人が、様々な理由で床が濃く壁紙が真っ白のお部屋に住むことになった場合だと、既に空間自体にコントラストが生じ、少し居心地を悪く感じてしまう場合があります。
賃貸では殆どの場合手を加えることができませんが、カーテンやラグなど広い面積を自分の好みに合った色合いや素材で覆ったりすることで、居心地をコントロールできます。
また、壁紙をワンポイントだけ好きなものに替えたり、画鋲やピン程度だったらアートパネルやカレンダーを壁に飾る事をOKとする物件もありますから、物件を選ぶ際の決め手として予め確認するといいでしょう。
もしOKだったら、趣味性が高く理想のインテリアにグッと近づきますから、物件選びの判断として是非チェックしてみてください。
持ち込む家具は「サイズ命」
「このソファ可愛い!」と衝動買いしたら、入らない…なんて悲劇、あるあるですよね。
引っ越しの前に、部屋の寸法を測って家具のサイズをシミュレーションするのが鉄則。
内見で図る場所もお部屋の中だけでなく、駐車場から部屋までの経路や形を確認し、寸法を測っておくことが重要です。
家具屋さんは遠方の引っ越し先まで個別に下見をするケースは少ないため、エレベーターの開口や内部の寸法など重要な所は内見時に忘れず採寸しておきましょう。
またプロの経験から言うと、狭い部屋なら「背の低い家具」で圧迫感を減らしたり、一人暮らしなら両肘のソファの代わりにカウチタイプのソファをおしゃれに置いてもいいでしょう。
空間が広く感じて、インテリアも動きのある洗練された印象になるでしょう。
最初に「テーマ」を決める
最後になりましたが一番大切なポイントです。
引っ越し後は荷解きでバタバタしがちですが、インテリアを良くするには「どんな部屋にしたいか」を先に決めるのが近道。
「カフェ風」「ミニマリスト」「北欧テイスト」「落ち着いたクラス感を感じるビジネスホテル風」「上質シンプルなホテル」など、テーマがあると家具や小物の選び方がブレません。
たとえば、私たちが手がけたお宅ではハードなお仕事から帰ってきて「自然素材で癒されたい部屋」というテーマで、ファブリック選びと木の家具にコーナー3か所にグリーンを揃えたら、お客様が「毎日帰るのが楽しみ!」と喜んでくれました。時間が合えばお友達がよくきて泊まっていくそうです。
最後に 物件購入ならもっと自由に
賃貸だと「原状回復」の壁がありますが、もし購入物件なら、リフォームで壁を動かしたり素材をこだわったり、もっと住み手の想いに寄り添った素敵なインテリアが叶います。
物件や引っ越しの動機にもよりますが、引っ越しを機に「ずっと暮らす家」を考えるなら、そんな選択肢も頭の片隅に置いてみてくださいね。
引っ越しをテーマにご紹介してきましたが、いかがでしたか?
新生活は下準備がとても大切です。
いい引っ越し、理想のライフスタイルは、所有物件か賃貸なのかに関わらず、引っ越し先がどうなっているか?を把握する事から始まります。
ワクワクする準備と理想インテリアで素敵なライフスタイルを満喫できること間違いなしです!
理想のライフスタイルに寄り添ったリノベーションやリフォームはプロに相談する事も一つの方法です(^^)/
より引き出しが欲しいとき、困ったときは相談すると早く、無駄なく、クリアになります。
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