1LDKのコンパクトなマンションの一室、新築分譲のルームデザイン実例です。
施工はゼネコン様。
いつも収益物件をお手伝いしていたお客様のご自邸としてのインテリアデザイン。
施工期間中のプランニングのメリットはゼネコンの保証対象となり、引き渡し後のデザイン改修を要しないことと、入居がすぐ可能であること、インテリアコーディネートもデザインとフルで計画できる、というメリットがあります。

住戸のほとんどにタイルやガラス、骨材を多く含んだエンジニアストーンを多用しました。
マットな素材とグロス感を程よくミックスさせ、ファブリックテクスチャの壁紙やカーテンをほんのりラメがあるものにし、そして全体を明度高めのニュートラルカラーでソフトな印象に。
無機質な素材ですが冷たさを感じない仕上げています。
空間のアクセントとなるのはセンタードアから続くクロークのブラックガラスの扉やサークルを重ねたシルバーハンドル。エントランスからの光がファブリックガラスを透して贅沢なつくりになっています。
優しく甘く作りすぎずスマートな大人の空間です。
床は室内すべてがマーブルのタイル。
部屋ごとの見切りがなく、コンパクトな住戸にはドアを開けても繋がりと奥行きを感じさせ、エレガントな雰囲気を演出します。
汚れ対策も含浸性のあるコーティングで対応済。
タイルの床はフワフワのラグがあると一層ラグジュアリーな空間になります。
そして気になるインターホンなどの機器類はニッチではなく、タイル厚を利用し目立たなく。
続いて水回り。
パウダールームのチャイルドミラーはタイルにし生活感を消しました。
トイレは天井以外すべてタイルです。
汚れが気になるトイレの床は目地がない一枚物のメガスラブを採用。
メガスラブは排水のコア抜きと搬入経路を考えると新築時の計画がベター。
リノベーション向きではありませんが、設置条件が整えば一枚で画になるマテリアルです。
狭い空間ですし目地がない点はお掃除もしやすく大変喜んで頂きました。
トイレのカラー計画はサテン調のオリーブグリーン、周辺のタイルはブルーがかったグレーでの組み合わせ。
グリーンxブルーのカラードグレーの掛け合わせにすることでニュアンスが出るようにしています。
吊り戸棚の間接照明とダウンライトを連動させ、入った瞬間に女性がうれしいレストルームができました。
タイルばかりだと冷たさや居心地の悪さを感じるイメージがありますが、室内全体の壁には塗装ではなく雰囲気を引き立てるファブリック調のクロスにすることにより、煌びやかながらもテクスチャでバランスが取れたインテリアデザインとなりました。
材料の使い方やチョイスによってはきれいで優しい雰囲気に仕上がったお部屋になりグレード感がアップします。
同じ住居系でもご自邸と収益物件ではデザインの目的が異なりますので提案の前提が違いデザインも違ってきます。
普段のご提案は経営視点からとなりますが、今回はご自邸ということでお客様もいろいろとお悩みになられましたがそれさえも楽しんでおられる一件でした。
店舗・ルームデザイン、物件に拘わらずご相談承っております。
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