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  • 株式会社エトレクルールデザインオフィス

【施工例】パノラマビューを活かして仕事が進むタワーマンションのインテリア

熊本市のタワーマンションの一室。西の景色が見えるリビングをご自宅兼ワークスペースとしてインテリア設計とインテリアのご提案をしました。

タワーマンションからのパノラマビュー、ガラスのバルコニー手摺の眼下には熊本市の街が、遠くを見ると海が見え、空は飛行機が旋回しています。


インテリア設計に取り掛かる前に拝見した資料からはリビングが夕日が沈む方角に面した角部屋で、ホテルにチェックインして足元から眺望が広がるようなお部屋がイメージできました。




ホテルで執務をしている時のように集中とリラックスのある空間


こちらのエグゼクティブ、ご出張が多く日ごろ会社では出来ない大事なお仕事を宿泊先でこなしていらっしゃる忙しい方。

経営戦略などどこかに篭ってじっくり集中してお仕事したい、という経営者様は多いと思います。

執務室があってもその場を離れて思考を研ぎ澄まされる環境に身を置きたい、そのような意味でも会社から少し離れた場所で似たような集中空間をご提案したいと考えたご物件で無駄のない空間へと仕上げています。


トータルなインテリアカラーは建具のチークと少しオレンジ身のあるベージュの内装材。

オーナー様のパーソナリティに寄せたマットブラックを多めに取り入れても十分な広さと窓の抜け感があるため、しっかりとしたクラス感を演出。


視界への干渉を排除したデスク配置で住戸全体のポテンシャルを高めるために、執務室を別に作らずにデスクはリビングダイニングに。

一人で大きなテーブルを使って必要なものを並べながらしっかりと仕事をするイメージがあってもよさそうですが、視界を遮らない窓に面してデスクを配置。

リビングダイニングのコーナーから広がるパノラマビューを活かさない手はありません。

真西の角に存在する柱は左眼下へ延びる線路が視界に入るのを上手く遮っていて、なかなかいい仕事をしています。後述しますが、この物件とこのお部屋の位置や間取りに色々と助けられて、利用価値の高いインテリアとなりました。



バルコニーの近くに配置したオーダーテーブル。サイズは2400x1300、天板はデクトン、脚は造作家具としてデザイン



梁とTVボードを利用した間接照明、TVの背面はエコカラットプラスのスモークウッド



エントランス。素材の違いによる空間の切れ目を消し玄関タイル・上がり框・床は同じに。


エントランスから続く廊下やパウダールームの床もタイル仕上げ。日差しを受けると贅沢に見えるテクスチャを選定






眺望優先と気になる日射。時間をプランして間取りを生かす


日射と窓前温度が気になるデスクの配置。

日射対策は遮光性のあるバーチカルブラインド。広い窓面なので自動開閉を採用しゆっくりとした操作環境にして、日射と視界の調整を可能としています。

助けられたのはデスク正面に山の緑がある事。

山がなければもっと他の工夫が必要になりますし、眺望も存分に生かせなかったかも知れません。

バイオフィリア効果もあり遠くの海と山を同時に楽しめるスペースになったのは奇跡的です。


元々開けた視界の中で仕事をしたいという明確なご希望を優先し、物理的な条件だけで解決せず、お客様の利用シーンや利用目的と時間を加味してプランする事を優先。

結果的にお部屋全体のポテンシャルを高めることにも繋がります。



画像左が執務デスク。正面近くには山の緑がありバイオフィリア効果でストレスフリーに





書斎は部屋の隅から外。各部屋の完成度を高める



ベッドとデスクが一室にまとめられた空間とは違い、利用する時間帯、更にデスクに向かっている時間帯、時間帯による思考の違いですべてのスペースを選んですごして頂く事が可能です。

大量の資料や棚もなく、ただデスクに向かい最重要な仕事をするだけのわずかなスペースがすべての完成度を高めました。

言ってみたら、書斎は部屋の隅から外。

間取りの上でも独立した部屋を確保する必要も兼ねる必要もありません。

寝室は時間を選ばず休んだり静かに過ごし、くつろぐ時はテーブルやデスクが視界に入り込まないリビングで切り替え、バスタイムも広いバスルームとパウダールームでリラックス。使わないお部屋はマシンを置いて身体を動かすことだってできます。


寝室はWICを通ってパウダールームにアクセス。静かに過ごして休むだけの空間。照明は必要最小限。




ヘッドボードの造作モチーフは大人っぽく仕上げたヘリンボーン。画像はナイトテーブルとスツール




ベッドヘッドのエコカラットプラスのヴァルスロック、カーテンは遮光性のあるスマートドレープシェード






メガスラブを家具に加工してオーナー様のこだわりを形に



また、この邸宅はオーナー様のご自邸であり会社スタッフの皆さんとのミーティングや食事会など気軽に楽しみたいとのご希望があり、ディスカッションやコミュニケーションの場としての機能も併せ持ちます。


「2800x1400のダイニングテーブルを置きたい」と送られてきた画像はデクトンのケリア。

マットで黒にほど近いグレーに稲妻のような模様があるオーナー様らしいマテリアル選び。

一枚板でとご要望がありましたがエレベーターの関係で半分にして搬入し、現場でジョイント加工をしました。テーブルの他デスクやリビングテーブルの天板に加工し、家具本体は造作で。

とにかく重いので事故がないよう脚の形状はX状にしています。










物件活用を見据えた控えめのインテリア設計


ご自身で利用するだけでなく、収益物件としての活用も視野に入れました。

物件の特徴やお客様のご意見を伺いながらインテリアの設計領域を検討し、クラス感を維持しながらスペース配分や廊下の形、意匠性やカラースキームなど活用のしやすさも考慮しています。

カラースキームもお客様の長年のご知見を頂きながら、収益物件の可能性を広げるカラープランとしました。

マンションは物件の流通がしやすい為、お客様の物件購入目的に合わせて出口を考えた提案が必要になります。




最後に


タワーマンションのロケーションを生かしたマンションの一室の事例でしたがいかがでしたでしょうか?

マンションは流通がしやすい為購入目的はお客様によって異なる為、インテリア設計もご提案の入り口から違ってきます。

大きな窓面の前が書斎となるとまぶしさや暑さ、集中といった面で避けがちですが、お客様がこの物件を終え選びになったバックグラウンドまで考えて必要なことを整理してご提案したインテリア設計の実例でした。







エトレクルールデザインオフィスでは、お客様の描く理想像を様々な観点から隅々まで洗い出し、逆算したプロセスでご提案を進めています。お客様の価値観や人生観そのものをデザインし、違和感とノイズを覗いた空間をお創りしています。














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